住宅ローン審査の信用ってなんだろう?

住宅ローンの審査の信用とは

住宅ローンの審査に落ちやすい人には特徴があります。 それはカードのポイントを貯めるのが好きで、お店ごとにカードを作っている人です。 なぜ、ポイント好きな人は住宅ローン審査で落ちやすいのでしょう? ぜひ、答えを考えながら読み進めてください

どのような家を建てるのかメーカーと話が進むと、住宅ローンの仮審査が待っています。安定した収入とそれに見合った支払額であれば落ちることは少ないのですが、まれに別の理由で落ちることがあります。そうならないよう、住宅ローン審査の前に準備をしておきましょう。

なぜ会社勤めの人は住宅ローンに通りやすいのか?

住宅ローンを組む際に、大手企業に勤めていると審査に落ちない。 という話を聞いたことはないでしょうか? これは間違いなく事実です。 では、なぜ大手企業の正社員は住宅ローンの審査に通りやすいのでしょう? そう、信用があるからですよね。

ところで、信用ってなんでしょうか

使われる場面や解釈によって違うこともありますが、信用とは次のように言い換えることができます。 住宅ローンにおける信用とは、貸しつけたお金が帰ってくる見込みです。

大手企業といえども業績が悪くなれば倒産もしますし、個人的な事情で退職することもあります。 ですから、必ず住宅ローンを全額回収できるとは言い切れません。 しかし、ここで重要なのは他の人と比べて信用があるという点です。

つまり、大手企業は他の会社に比べて潰れにくい。→そこへ勤めている人の将来は安定している。→長期的な住宅ローンを完済できるだろう。という考えなわけです。

例として分かりやすいので大手企業と書いていますが、同じ理屈で信用がある人であれば審査には通ります。重要なのは、住宅ローンを審査する人に自分が信用ある人間だと伝えられるかどうかです。

例えば、住宅ローンの審査が厳しいといわれる自営業者でも、その銀行と長年の取引があり、事業が継続する見込みがあれば信用があると判断され問題なく住宅ローンを組むことができます。どうすれば信用を作れるか考えてみてください。

審査に落ちやすい人とはどのような人か?

住宅ローンの審査に通りやすいのは、他の人よりも信用がある人です。 当然、信用がない人は審査に通りません。 信用がないとはどういうことか、見ていきましょう。

将来の収入が不安定

住宅ローンは、20年30年と長期で返済します。当然、貸す側は安定した収入が見込める人に借りてもらいたいと考えています。ですから、将来を見通しにくい場合は審査に通りにくいのです。そういった場合は、それをカバーできるだけの材料(担保にできる土地など)を用意しないといけません。

会社を退職し、今から独立する人が、住宅ローンを組みにくいのはこのためです。けっして、人間としての信用がないから借りられないのではなく、将来を見通す力が貸す側にないから審査に通らないと考えてください。

信用が疑われる行為をしている

現在の借り入れが多かったり、過去にクレジットカードの支払いが滞ったことがあると、信用がなくなります。いわゆる信用情報に傷がある状態です。

また、大量にクレジットカードを持っていると、お金使いの荒い人だと見なされることがあります。審査する側は、過去に完済できなった人の属性(特徴)を統計的に把握していて、その条件に多く当てはまると審査で落ちることになります。

審査の前にやっておきたいこと

このページの最初で「ポイントカードを作るのが好きな人は審査に通りにくいのはなぜか?」と、書きました。答えは、「ポイントカードを作るのが好きな人は、クレジットカードも多く作っている可能性が高い」からです。

ショッピングモールや家電店で便利なポイントカードを作ろうとすると、クレジットカード機能付きのカードを勧められる多いですよね。このクレジットカードには、お金を借りることができるキャッシング枠やショッピング枠が儲けられている場合があります。

こういったお金を借りることができる機能を持ったクレジットカードを多く所持していると、住宅ローン審査の際に金遣いの荒い人・管理の行き届いていない人と見なされることがあります。各クレジットカードのショッピング・キャッシング枠の合計を将来の借り入れとして見なす可能性があるということですね。このあたりは、審査する人間の主観が入る部分です。

実際の審査では、この人は絶対に駄目!というパターンは少なく、こういった小さな不信が積み重なって落ちることが多いものです。普段から、支払いや銀行口座をきっちり管理しておきたいですね。

それを踏まえ、簡単にですが、住宅ローン審査に通るよう、事前にするべきことをまとめると、次のようになります。

  • 少額でも借り入れがあるなら、先に返済を済ませる
  • 不要なクレジットカードは解約する
  • 利用していない銀行口座などはクローズする
  • 頭金を多くできないか検討する
  • 信用がないなら担保にできる土地などを検討する

ちなみに私の両親は自営業者ですが、住んでいる土地を担保にしてお金を借り、何度もリフォームしています。けっして職業差別をされているわけではなく、ローン返済の信用があるかどうかが基準ということを覚えておいていただければと思います。

また、お金の計算が苦手という人は、相談できる専門家がいないか調べてみましょう。できれば利害関係のない外部のファイナンシャルプランナーが最適です。相談料が少し高いと感じられるかもしれませんが、金利が安いとされる住宅ローンでも数百万単位で総支払額が変わることがあります。そう考えると、数万円の相談料も高くはありません。

最後に

住宅ローンの審査は、基本的にブラックボックスです。どの範囲まで調べられるかもわかりません。ですが、審査基準は、あなたがお金を完済できそうか?という点だけです。クレジットカードの所持数など、小さなことで落とされては損ですから、面倒がらずに整理・解約することをおすすめします。