楽器可物件の探し方

楽器の練習は毎日の積み重ねですから、練習できる環境を作ることはとても大事です。当然、楽器を演奏する人なら、楽器可の賃貸物件に住みたいですよね。ところが、楽器可の物件はそう多くはありません。他の住人にとっては「練習=騒音」ですから、一般的なマンションなどでは難しいのが現状です。

でも心配しないでください。楽器の演奏ができる賃貸物件を効率的に探すコツがあります。それは、「大学の近所で探す」ことです。

なぜ大学の近所で探すと効率が良いのか?

大学の周りには楽器可の物件を探す人が、他の地域よりも多く集まります。なぜかというと、小学校・幼稚園・保育園の先生を養成するカリキュラムにはピアノ演奏が必須であることが多いからです。もちろん、音楽大学であれば、なおさらです。そのため、その大学の近くには、楽器可の賃貸物件が多いのです。

学生向けの物件に申し込めるだろうか?と、思われるかもしれませんが、「学生専用」とされていなければ、一般の入居もOKです。もちろんピアノ以外の楽器でもかまいません。音楽大学の学生として、楽器可物件に住み始め、社会人になってもそのまま住み続ける人も多くいます。

私の友人も、音楽系のカリキュラムを卒業し、メインの仕事は「演奏」ではないけれど、楽器を続けるために、音楽大学の近所で、一般で楽器可の賃貸物件を借りています。

大学の近所でなくても楽器可物件が見つかることはありますが、やはり他の入居者も演奏してる建物のほうが、気持ち的にも練習しやすいものです。

また、大学の近所の不動産会社であれば、学生が来店した時のために、楽器可の物件に詳しいことがあります。物件自体は大学の近所でなくても、楽器可物件を多く紹介してもらえる可能性が高いと言えます。

物件自体を「大学の近所で探す」か、紹介を頼む不動産会社を「大学の近所で探す」か。この2つが、楽器可物件を効率良く探すコツです。

防音でなくても楽器可の物件がある

ところで、あなたは楽器を演奏するために防音の部屋を探そうとしていませんか?

実は、「楽器可=防音」ではありません!

楽器可というと、防音の物件だと思う人も多いようですが、実はそうではありません。私が学生時代に住んでいた賃貸物件は、防音ではない楽器可物件でした。

練習の音は丸聞こえですが、入居者みんなが演奏する人、もしくは楽器可を了承して入居している人なので、気にしなくて良いのです。防音でない楽器可物件は、一般の住居が隣接していないなど、防音でなくても騒音が問題にならない場所にあることが多いです。

ですから、楽器可物件を探す時に、不動産サイトなどで「防音」と検索してはいけません。「楽器可」で検索すれば「防音」物件も表示されますが、「防音」だけで検索してしまうと、防音でない楽器可物件が表示されないからです。不動産会社に頼むときも、新入り営業マンであれば、楽器可と防音を混同する可能性もあるので、「防音でなくても楽器可で」と伝えるようにしましょう。

ピアノといっしょに引っ越す

私は音楽系の教育大学の出身で、ピアノ専攻だったので、グランドピアノを持ち込みました。グランドピアノって、どうやって部屋へ入れるかご存知ですか?脚を外して解体して、クレーンで吊って、運び入れます。

2階や3階であれば、かついで階段を使う業者さんもありますが、私は4階だったので、クレーンでした。ピアノを運搬するトラックと、クレーンの2台が必要なので、費用はかさみました。

ですが、ピアノと一緒に引っ越しの荷物を積んでもらえたので、引っ越し業者の手配が不要でした。ピアノを運搬するトラックであれば、多少の荷物の追加は問題ないらしく、部屋に運び入れるのだって、ピアノを運び入れるのと比べれば、とーっても簡単なことらしいのです。

「ピアノを運び入れるのは高い…」と思う方は、ピアノ運送業者さんに、引っ越し荷物の同乗を頼んでみてはどうでしょうか。スケジュールなどの理由で断られる場合もありますが、OKをもらえたら、かなりお得です。

まとめ:楽器可物件の探し方

楽器可物件は、「大学の近所で探す」or「大学の近所の不動産会社に探してもらう」ようにしましょう。そして、楽器可=防音という概念は捨てましょう。防音でなくても楽器可の物件はあり、周りが演奏する入居者ばかりであれば、防音かどうかを気にする必要がなくなります。

不動産サイトで検索するときは、「防音」ではなく「楽器可」だけで検索しましょう。最初から条件を絞り込みすぎずに、大学の近くで楽器可物件に詳しい不動産屋さんを探すと、良い楽器可の物件に出会えますよ。